泉舟工房 

へら浮子を作る為の冶工具、エポキシ成形器、木製治具、金属成形器、バイプトップ、クジャク羽

 
 
各種冶工具の使い方 
 
 
 
 
 
 

 

 






 
 
 
 
 
 
 

  クジャク羽根取り、クジャク羽根切断器の使い方
  
木製治具クジャク羽根二つ割台の使い方
  
木製治具上下四つ割台の使い方
  
下部用エポキシ成形器の使い方
  
上部用エポキシ成形器の使い方
  
円筒成形器の使い方
  直管金属成形器の使い方
  
金属成形器の使い方
  
金属成形器を利用した芯出しの使い方

 まえがき 
 

へら浮子を作る為にはすべて手作りでも出来ます何らかの専用治具があれば精度、時間的にも良い結果が得られますが各種治具には制作者が考えていない使い方もあると思います。
冶工具の使い方では基本的な使用法を記していますがそれ以上良い方法もあると思いますので工夫してへら浮子作りを楽しんで下さい。 

 
 クジャク羽根取り、クジャク羽根切断器の使い方 
 
クジャク羽根切断器 
 

クジャク羽根切断器は端面を利用して直すぐにクジャク羽根をカットする専用治具です。
通常大抵そうですが刃物でクジャク羽根を切る場合転がしてカットしますが斜め切りもしくはクジャク羽根を潰す事が生じます。
クジャク羽根切断器はクジャク羽根を切る受け面が円の形を取っていますから潰れる事がありませんし端面を利用しますから真っ直ぐにカット出来ます。
この治具の使用によりクジャク羽根のカットを気にすることなく出来ますので一度使用すれば欠かす事が出来ないと思います。 

 
ノギスでクジャク羽根径を計る 
 
ノギスでクジャク羽根の径選別 
 
クジャク羽根選別器 
 
自作できますから用意すれば早く選別出来ます。 
 
クジャク羽根選別器でクジャク羽根を選別 
 
クジャク羽根選別器でクジャク羽根の径を選別しています。 
 
クジャク羽根選別器でクジャク羽根をカット 
 

クジャク羽根の径選別がすみましたらクジャク羽根の根本は堅く使用出来ませんので目安ですが4〜5p程度カットして下さい。 

 
カットしたクジャク羽根に印をつける 
 

クジャク羽根のカットには方向があります必ず上から根本にカットして下さい竹もしかりです。
クジャク羽根をカットした後上部、下部が混ざれば不明になりますので二枚にカットした後でも解る位置に油性ペンかマジックで印を付けておいて下さい。 

 
定規で正しい寸法にカット 
 

作るへら浮子の全長を決めてカットしますが大切な事は必ず1〜1.5p程度長くカットして下さい。
クジャク羽根をカットする場合切断面から定規を当てて寸法を出し同じ工程でカットするのも良しカットしたクジャク羽根をゲージとして使うのも良いでしょう。
よく平板もしくはL字の形をした板にメジャーを張り寸法を出してカットすればと考えますが必要外の治具はかえって邪魔になり結果としてこの方法でカットする方が早いです。 

 
 木製治具クジャク羽根二つ割台の使い方 
クジャク羽根二つ割台の調整 

クジャク羽根二つ割台は汎用割台ですからクジャク羽根の径、厚みを自由に調整出来ます。
クジャク羽根の径を調整する場合はまず中板を外しますそして本体を固定していますネジを半回転程度ゆるめ写真には出ていませんが裏側に4個のビスがありますので対する2個の押しビスを締めて下さい。
このクジャク羽根二つ割台の間隔調整での注意点は一度に本体止めネジを緩めないで片方ずつ調整して下さい。
それから中板を固定する蝶ビスは最小の力で止めて下さいさもなくばへら浮子の径となる間隔が変わります。
6oのビスネジを使っていますので1回転1o移動します目安にして下さい。
ノギスで間隔を計り済みましたら反対側も同工程で調整して下さい注意して頂きたいのは同時に本体止めネジ一度に四カ所緩め場合本体がガタガタになります。
もし本体がその様な状態になった場合は水平の台に上部を下にしてクジャク羽根二つ割台の上部が水平になったことを確かめ本体止めネジを締めて下さい。 

 
ノギスでクジャク羽根の厚みを調整する 
 

クジャク羽根二つ割台の深さの調整はノギスに所定の寸法を設定しますそして中板を移動して止まった位置が正確な寸法になりその深さの精度はノギスの精度に準じます。

最初クジャク羽根をカットする厚みは荒削り用として実寸法に0.3〜0.4oを足した値が適切だと思います。
カッターナイフでクジャク羽根をカットする場合刃物の角度により経験にもよりますがカット時持ち上がりが生じますのでその分を見ています。
仕上げの場合はペーパーかけの前工程ですのでプラス0.1〜0.15o程度を目安にして下さいもう一つ言えますのは先に荒仕上げをした場合仕上げ削りの差が僅かですので持ち上がりの問題が殆ど無視出来ます。 

 
クジャク羽根二つ割台でクジャク羽根を二枚にカット 
 

クジャク羽根を二つに割る場合クジャク羽根を挿入する方向(クジャク羽根の上の方からカットします)を間違わないように注意して下さい。
その為にカットした時印を付けたわけですカットは荒仕上げの寸法でさらにクジャク羽根をカットした後根本の印が残っている事を確認して下さい。 

 
固定クジャク羽根二つ割台でクジャク羽根を二枚にカット 
 

専用の固定クジャク羽根二つ割台です上記に紹介しましたクジャク羽根二つ割台はへら浮子の径が同一の場合は良いのですが少数多径を作る場合少しの時間ですが調整に時間を取られる事は確かで月に10本か20本程度作る場合は良いと思います。
固定クジャク羽根二つ割台では二つの溝があり片面を仕上げ用他面を荒仕上げ用としていますへら浮子を数多く作られる方は汎用性でなく固定にする方が実用面で絶対に役立ちます。  

 
 木製治具上下四つ割台の使い方 
木製治具上下四つ割台の調整 

上下四つ割台はクジャク羽根を割る治具で上部、下部の割り目を入れるのに利用します。
例えは上部四つ割加工の場合中心に割目を下部の場合は変形したクジャク羽根の中心に割目を真っ直ぐに入れることも出来ますので一本取りへら浮子製作に使用出来ます。
長いクジャク羽根のカットは本体12p程度ですが順送りで加工出来ます。
その他の使用法としては多枚数合わせへら浮子の短冊形態の素材も作れます。

カッターナイフの通る間隔の調整はクジャク羽根二つ割台と同じです。
間隔調整には中板を外してから行って下さい二つ割台との違いは間隔調整ネジに虫ネジを使っていますので3oのLレンジを用意して下さい。  

 
木製治具上下四つ割台でクジャク羽根に割目を入れる 
中板の移動で割目位置が変えられる 
 

中板を前後同一にすれば確実に中心位置にきます。
一本取りへら浮子の場合は円形で無いクジャク羽根をカットしますので中板を前後にずらして調整して下さい。 

 
カッターナイフホルダーの端面を利用して刃の深さを調整して下さい 
 

カッターナイフを利用してクジャク羽根をカットする場合カッターナイフホルダーの端面を利用すれば刃の長さを一定の深さを保ってカット出来ます。 

 
中板を一枚外せば多枚数合わせの素材も取れます 
木製治具上下四つ割台を利用した短冊切りの方法 
 

中板を一枚外してカットすれば短冊切りが簡単に出来ます。
短冊切りの幅は中板のスライドで簡単です。 

 
 下部用エポキシ成形器の使い方 
 
下部用エポキシ成形器 

エポキシ成形器はへら浮子作りに欠かせない治具で絞り成形器に類するものは多く市販されていますがこのエポキシ成形器のようにへら浮子の形を削る治具は外では現在発売されていません。

エポキシ成形器、絞り成形器、金属成形器の寸法はすべて共通です。
内径は5.0o、5.5o、6.0o、6.3o、6.5oの5種類用意しています。
エポキシ成形器は上部用は先端4つ割にするように設計しています下部用は先端が1o程度出来る限り細くなるように作ってあります。
上部用の絞り寸法は6o、8o、10o、12o、15o、(ただし6.0o径だけですが16oを標準にしています。)18o
下部用の絞り寸法は20o、25o、30o、35o、40o、50o、60o、70o、80o、90o、100o、110o、120o、でそれ以外の寸法はお問い合わせ下さい。 

 
エポキシ成形器挿入の前にクジャク羽根の先端をつまむと挿入が容易 
 

へら浮子とクジャク羽根の関係ですがクジャク羽根の上の方がへら浮子の下部足になりクジャク羽根の根本の方がへら浮子の上部になります。
クジャク羽根を二つ割りしたとき印を付けていない方をエポキシ成形器に入りやすいように
最初指で押さえて下さい。 

 
クジャク羽根を挿入すればエポキシ成形器から羽根が浮く、浮いた部分をカットこの工程を数回繰り返す 
挿入カットを繰り返して奥まで挿入 
 

エポキシ成形器にクジャク羽根を強く差し込んで下さい。
写真のように先端部分が浮き上がりますその浮き上がった部分をカッターナイフで切りその工程を繰り返してエポキシ成形器の先端まで持って行きます。
絞り50o程度でしたら4〜5回の繰り返し工程で完成出来ます。 

 
カットの前にマッチ箱大の木片で押さえればクジャク羽根は捻れなくカット出来る 
 

カットする上で大切な注意事項を書いておきます。
エポキシ成形器にクジャク羽根を差し込んでカットする場合絶対に捻らないようにして下さい。
さもなければカットしたへら浮子は反ります。
言うのは簡単ですが実際には難しいですからカットごとに昔のマッチ箱位の木片で押さえれば簡単に解決出来ます。 

 
裏糊のついたペーパーを使えば便利です 
直線部分はノギスで計りながら正確な寸法に仕上げて下さい 
 

最後の工程に入ります削り終わりましたら直線部分の仕上げをします。
このエポキシ成形器で削った場合直線部分がプラスになります。この直線部分をペーパーで正規の寸法にします。
厚みを測るためにノギスを用意しておいて下さい。
直線部分のペーパーかけする削ったあとの厚みは製作によるエポキシ成形器の誤差によってばらつきがありますので出来る限りとりしおを少なくなるよう固定にしろ汎用性にしろクジャク羽根二つ割台で仕上げ寸法に削っておきます。
だいたい6.0o径の場合でしたら半分の3oプラス0.05〜0.1でカットペーパーかけすれば時間の大幅な短縮になります。
ペーパーは400番程度使えば中綿部分もきれいに仕上がりますが削り時間を考え180番を私は使用していますし推奨します。 

 
カッターナイフでカットした所は必ずペーパーで仕上げる 
 

適当な大きさの木片にペーパー(私の場合は180番を使っていますが)を張ったペーパー台で削った面を削り凹凸を取りますさらにきれいなカーブになるよう修正します。
絞り始めの位置を落とせば若干の絞り長さも修正出来ます。
 

 
 上部エポキシ成形器の使い方 
 
上部用エポキシ成形器 
 

上部エポキシ成形器は先端部が四つ割になるよう設計していますからたとえば6.0oのへら浮子の場合先端の径が3.0oに仕上げます。
上部エポキシ成形器の先端部は削る位置を長い目に言い替えれば先端まで差し込まない事です実際に削り絞りの始まりから実測してその位置に止めエポキシ成形器に油性ペンでその位置に印を付けて使用して下さいその他は下部エポキシ成形器と同じです。
上部エポキシ成形器は外形は削れますが内側絞り加工の削りは手仕上げになります。

上部エポキシ成形器の底面は下部エポキシ成形器も同様ですが絞りの形態で曲線になっており上部削り面は水平になっています。
ですから絞り15o程度以上の場合は良いのですが肩の張った6o〜10o程度は羽根が浮き上がる傾向がありますのその点ご了解の上判断して使用して下さい。
へら浮子を削る形態は大別して3種類考えられます又上部の絞り部分を削る治具もありますが商品としては作っていませんアイデア集に手作り治具として紹介したいと思います。
へら浮子を作っていられる方は器用だと思いますので肩の部分は刃物か、料理用の鋏で概略カットしてペーパーかけで仕上げても時間がかからないと思います肩の張った絞りの場合その方が良いかと思います。
 

 
 絞り成形器の使い方 
 
絞り成形器 
 

絞り成形器は上部用と下部用があり使用法は同じですが規格が若干違います。
上部用は全長40oに下部用は直線部分を2p+絞りの長さが全長になります
先端部分の穴径は1o下部の場合絞り長さ70oまで1oそれを超えた場合は竹ひごが使える2.1oに仕上げています。
穴径、全長は指定出来ます。

絞り成形器で形になじませる場合熱加工でなく自然乾燥ですから時間がかかりますその場合コップに水を張りへら浮子の絞り部分をつけた後へら浮子を振り水を切り挿入、時間がかかりますが比較的きれいな形になじみます濡れぞうきんを使っても良いでしょう要するになじませる場合は湿度が必要との事です。
量的にへら浮子を作られる場合は数が必要です。 

 
絞り成形器の端面を利用して不要部分をカットさらに精密ヤスリで内面を研磨 
 

絞り成形器の便利な使い方を説明します
上部絞り成形器の場合先端を四つ割に仕上げた場合先端部分が尖りますこのままの状態でトップを挿入した場合へら浮子のボデイとトップの接合部の合わせ目に隙間が出来て当然です。その場合先端の中ワタを取るか先端をトッフ゜が入れても合わせ目が開かない径まで切る必要がありますクジャク羽根皮の厚みは0.2〜0.25o程度あります正確な径のカットは絞り成形器の穴を利用すれば全く簡単、正確に行えます。
さらに1o以下の精密やすりを利用してヤスリにテーパーが付いていますからクジャク羽根の皮の部分を薄くすることが出来ます。
下部の場合竹ひごを使用時竹ひごに段差をつけなくても上手にやればきれいに仕上げる事が出来ます精密ヤスリは東急ハンズで入手出来ます。   

 
 円筒成形器の使い方 
 
円筒成形器 
円筒成形器を使用している状態 
 

円筒成形器は接着後半円の溝をもった成形器でクジャク羽根を二枚合わし挟んで矯正する成形器です。
エポキシ二液性30分の接着剤では季節にもよりますが約30分程度で手にベタ着かない程度になりますその後挟めば良いでしょう。
ただし糸巻きの状態で押さえる必要があります又接着剤が成形器につく心配があればサランラップを使う事も良いと思います。
結果は良い状態で曲がり、円形にも満足出来ますが手間がかか他の方法を取った方が良いとも言えます。

 
 直管金属成形器の使い方 
 
直管金属成形器 
加熱の前に堅く、きつい状態で通るように調整して下さい。 
加熱した金属成形器に挿入引き抜きか或いは貫通させて下さい。
 

金属成形器は加熱して成形する治具ですクジャク羽根を加熱して成形した場合羽根は長さ、径に渡って収縮します。
素材として真鍮材で作っていますので加熱が均一に伝わりますこれは大切な事です。
さらに加工中圧力がかかりますからクジャク羽根表面の凹凸を減らせる特徴もあります。

クジャク羽根は根本から先端に向かって必ず当然のことですが細くなっていきますそして断面が真円でなく変形した円になっています。
ですから何の加工もしていないクジャク羽根を手割りで二枚に割りペーパーをかけて合わしても上下の径が違いますので大変難しいと思います。
それからクジャク羽根を二枚合わし糸巻き接着後かまぼこ台で挟んで転がして円筒にするようにと良く言われますがこれも円筒になりません。
塗装後磨きで修正するこれも駄目です塗料の塗布は下地にならいますから修正は出来ません

最初にクジャク羽根取りで説明しましたように必ず荒削り、仕上げの二工程で羽根を割って下さいそして刃物で割る限りカットした面に段差が出来ますので必ずぺーぱーかけは忘れないようにして下さい。
大体6.0径の場合は3.05o実際には加熱していない状態で少し硬い目の状態を目安に一度通して下さい、そして作る数だけ用意しておいて下さい。
熱源としてはホットプレートが一定の温度に調整出来ますから最適だと思います。加熱が出来れば差し込むか貫通するかを判断して仕上げて下さい。
長さは各種用意していますので最適な長さを選択して下さい。 

 
 金属成形器の使い方 

金属成形器はクジャク羽根を絞る上で均等な熱伝導、短時間で絞れる非常に便利なプロ用成形器です。
さらに難しい芯出しも高品位で偏芯もなく高い確率で出来ます。  

 
温度によっても仕上げの状態、時間が変わります。
挿入時間は温度にもよりますが秒単位です。 
 

金属成形器は上部用、下部用とも使用法は同じです。
加熱した金属成形器にクジャク羽根を挿入するだけで数回の使用で簡単に要領が解ります。
注意点は直線部分が金属成形器の内側にすれない事で擦れるとへら浮子に形が着きます。
その為に金属成形器の直線部分を最短に仕上げています。
それと真っ直ぐに挿入すること、さもなければ絞り部分が曲がります。
以上の注意点を守っていただければ簡単、きれいに絞り成形が出来ます。 

 
 金属成形器を利用した芯出しの方法
 

へら浮子製作工程で芯出しには大変苦労します。 
特に何とかして芯は出たとしても取り付けた時の偏芯には悩まされます上部、下部ともに共通して言えますがソリッドを取り付ける為の導入溝をほぼ確実に作る為の治具は見つかりません大半が目視で行っているのが現状のようです。

金属成形器は構造上空気抜けの通常1oの長い穴を持っていますその穴に1oの堅い線を挿入強い力で反対側からクジャク羽根を挿入すれば芯出しの導入溝が生成出来ます。  

 
芯出しの場合ピアノ線を保持する道具があれば便利です 
芯出し溝を付けている状態 
 

芯出しの注意事項を書いておきます。
導入溝を作る材質はピアノ線を使用して切断した場合バリをグラインダーで取っておいて下さい径が違った場合市販のロングドリルでしたら0.1o単位で入手出来応用出来ます。
1oの細い線ですから保持が困難ですので写真のような道具を探して下さい。
熱処理の場合きれいに仕上がりますが熱を加えない場合はピアノ線が抵抗のない程度まで前後、回転さして下さい。
乾式で導入溝を作った場合中ワタが汚くなりますが使用上大丈夫です。
気を付けていただきたいのはピアノ線を挿入したとき空気の抜け穴がふさがりますから二枚合わせた先端が尖った場合の羽根でしたら先端部分の行き場が無くなりますので上部下部とも正規の寸法にカットして使用するのがコツです。 

 
 
 
 
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